(03/03/2006 Updated)
ホリスティックのホール(whole)とは「全体」という意味です。
西洋医学が、病気を局所的にとらえ、病因を分析し、それに対する治療法を行うのに対し(対処療法)、ホリスティック医学は患者の精神も肉体も感情も、まるごとひとつとして考えて治療をする医学です。(同似療法)
身体の不調は病気でない?
身体の調子が悪いと思って病院に行っても、「異常ありません」と言われたという話は誰でも経験があったり、耳にしたりしたことがあると思います。
西洋医学では、西洋医学的に病名のついた一定の症状がなければ、病気とは見なされません。では調子が悪いというのは気のせいなのでしょうか?
脈拍や血液のスコアが正常であっても、熱がなくても、自分自身ではあきらかに何かがおかしいのがわかることがあります。それは調子の良い時の自分と比べているからです。数値的に、あるいは外見的に何も異常が見えなくても、自分の身体を一番よくわかっているのは自分自身です。
ホリスティック医学では、本人の訴えを最重要視し、調子が悪い状態をエネルギーのバランスが崩れている状態であると見なします。
それは体調であったり、精神状態であったりその現れ方はまちまちです。そしてその状態が続くとそのうちそれが、西洋医学でも認められる立派な(?)病気に進行してゆくのです。
ホリスティック医学=予防医学?
それでは、ホリスティック医学とは、予防の医学なのでしょうか?
私の考えでは答えはNoです。健康の基本は予防医学であることを大前提とし、ホリスティック医学では、大病に進行する前に、患者の状態を整え、結果として発病の予防になるケースは沢山あると思います。
しかし、それだけではなく、西洋医学ではなかなか治療の出来なかった分野、アレルギー、皮膚の疾患、慢性病を治療するとともに、西洋医学ではお手上げと言われた難病を回復に導くケースも多数あります。
失恋の特効薬も?
またホリスティック医学のすばらいところは、精神の疾患や感情にも多大な効果を現すということです。なぜなら精神も感情も身体も密接に繋がっているからです。身体の不具合を取り除いただけで、気分が優れなければ、それは回復ではなくて、悪化と見なされます。
ホリスティック医学においては怒りっぽいのも立派な症状で失恋は事故みたいなもの?西洋医学ではとりあげることもなかったような問題にも解決方法は沢山あるのです。身体的症状がないと共に、安らかな精神状態を得、幸せであることが健康である状態なのです。
日本ホリスティック協会によると、健康とは『精神、身体環境がほどよく調和し、与えられている条件において最良のクオリティ・オブ・ライフ(生の質)を得ている状態』とあります。
部分 V.S 全体
西洋医学が身体の部分に注目した医学であるのに対し、ホリスティック医学は身体全体のバランスに注目します。 頭痛がすれば頭痛薬、皮膚の疾患があれば軟膏というのが西洋医学であるとすれば、ホリスティック医学にはそのような部分対処薬はありません。
例えばある人が皮膚の蕁麻疹に悩まされていたとして、西洋医学の医者が蕁麻疹と判断し、ステロイドを与えます。症状は消えます。しばらくして、その患者の内臓に疾患がおきたとします。西洋医学では、これはたまたま別の病気が発生したとしてとらえ、処方薬を与えます。
ホリスティック医学では、この2つの症状はどちらも継続したその患者の病状であるとみなします。あるいは初めの症状を抑えたが為に出たより深刻な症状であるかもしれません。人間は身体のパーツで区切ることが出来ず、全て複雑にからみあっているからです。
こういった患者の内臓疾患をホリスティック的に治療すると、その治療の課程で、ずっと前によくなった筈の蕁麻疹が再発することが多々あります。蕁麻疹が進行して、さらに悪い状態になったのが内臓疾患だとすれば、内臓疾患が治る課程で蕁麻疹が出るのは病気が治っている証拠ともなります。
また、身体の症状は切って離せないという証明とも言えます。ここで治療がさらに進むと蕁麻疹も消え、完治へと向かうわけです。
自然治癒力が治す
ホリスティック医学において、人間を治療するのは人間の自然治癒力です。
身体は科学では説明の付かない素晴らしい治癒力を持っています。傷口が出来ても自然にふさがり、高熱を出しても自然に元の状態に戻ってゆくのです。
しかしその状態が、放っておいただけでは治らないくらい悪い状態になったとき、その自然治癒力を促進するような刺激を与えなければならないことがあります。
その刺激の与えかたは、各種セラピーにより異なり、例えばホメオパシーなら薬のような飲用するものを与え、指圧なら指で刺激を与えます。しかしどのセラピーにも共通しているのは、その刺激が症状を治す、あるいは押さえるのではなく、その刺激により活発になった自然治癒力が病気を治してゆくのです。
エネルギーに注目をした治療法
さきにもあったように、ホリスティック医学では病気はその個人のエネルギーのバランスが崩れることにより発生すると考えます。例えば西洋医学で、伝染病はウイルスによって発生すると考えられているのに対し、ホリスティック医学では病気はエネルギーのバランスが崩れたことによって、ウイルスが入り込む隙間を作ったから発生したと考えます。
同じ部屋で同じウイルスが蔓延していても、風邪を引く人と引かない人がいるのはそのためです。そのため、ウイルスを殺すためのワクチンを投与したとしても、根本解決にはなりません。そのウイルスだけではなく、他の病気も寄せ付けないように隙間を埋めてあげないといけないのです。
ホリスティック医学は科学的な証明の出来ない神秘医学?
ホリスティック医学は西洋医学の医師も含めあらゆる分野で研究が重ねられ、科学的な証明を行おうと努力が続けられています。
私たちはどうしても科学的な証明が出来ないものは疑わしいものであると思う傾向があるようです。ホリスティック医学が目に見えないエネルギー(キルリアン写真などで撮影するという方法などもあるようですが)を扱う限り、今の科学で100%証明することは永遠に出来ないのではないかと私は思います。
しかしながら、人間がどうやってこの地球に誕生したのか、あるいはその地球はどのように発生したのかも定かでない現在、見えないものを全く信じないことのほうが不思議 な気がします。
打ち出されては取り消されたり、最新情報がめまぐるしく変わってゆく西洋医学の情報に 対し、ホリスティク医学の学説は何百年も前から変わりがなく、ひとつを理解すると全てが繋がり、理解出来る。複雑で且つ、とても単純な宇宙の法則であると思います。 |