東京都生活文化局
平成16年4月19日
メーク落としで眼にトラブル!
〜眼周辺部に使用するメーク落としによる眼に対する危害防止に向けて〜
東京都は、眼周辺部に使用するメーク落としによる身体危害が発生したので東京都消費生活条例に基づき調査しました。消費者被害の未然及び拡大防止のため、その結果を情報提供します。
1.調査結果
(1)眼周辺部に使用するメーク落としによる眼に対する危害の相談が、都内の消費生活センターに平成12年9月から平成16年3月までに6件(5事業者、5製品)寄せられた。
(2)事業者からの事情聴取等を行った結果、5製品中4製品に共通してオレス系界面活性剤が配合されていた。
(3)オレス系界面活性剤は、製品の乳化のため配合されている成分。
(4)危害の状況は、眼に入ると時間の経過とともに眼の「痛み」、「かすみ」等の症状が現れ、視力に影響を及ぼした事例もあった。眼科医の診断は角膜損傷、角膜に傷がつく等。
2 都の指導及び事業者の対応
オレス系界面活性剤が配合されていた4製品中3製品は、すでに販売中止等の措置がなされている。残りの1製品は、都が指導し、その結果、自主的に回収することとなった。
3 業界団体の取組状況
都は、日本化粧品工業連合会に対して「眼周辺部に使用するメーク落としに界面活性剤を使用する際の方針を策定し、各会員に遵守するよう周知すること。」を要望した。これに対して日本化粧品工業連合会から「オレス系界面活性剤については、眼に対する安全性が確認できないときには、眼周辺部に使用するメーク落としに配合しない旨の会員宛要請文書を作成配布する予定。」との回答を得た。
4 消費者への注意喚起
(1)メーク落としを眼周辺部に使用する際は、眼に入らないよう十分注意しましょう。万一眼に入ってしまった場合は、製品の使用上の注意等に記載されている方法で対処し、それでも、眼の「痛み」、「かすみ」等の症状が現れた場合は、製品を持って、眼科医の診察を受けましょう。
(2)お持ちのメーク落としにオレス系界面活性剤が配合されているかを確認し、配合されている場合は、特に眼周辺部に使用する際に注意しましょう。化粧品には、平成13年4月から配合された全成分の表示が義務づけられています。オレス系界面活性剤は「オレス−○(○の中には数字が入る。)」又は「ポリオキシエチレンオレイルエーテル」等と表示されています。今回調査した製品に配合されていたものは以下のとおりです。
表示名:
オレス−2 (成分名:ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.))
オレス−5 (成分名:ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5E.O.))
オレス−10(成分名:ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.))
※ なお、これらの界面活性剤は化粧品への配合が認められております。眼周辺部に使用するメーク落とし以外で、これらの界面活性剤が配合されている化粧品において、安全性上の問題が発生したとの報告は受けていません。
2.メーク落としとは
メーク落としはメークアップなどの油性の汚れを落とす化粧品。メークアップには多くの油性成分が配合されているので、石けんや洗顔フォームでは完全に落とすことができない汚れを落とすことができる。
メーク落としには、メークと同じ系統の油性の原料や乳化剤などが配合されている。そのため、肌にのばしたときにメークとよくなじみ、メークを浮き上がらせ、包み込むようにして取り除くことができる。
メーク落としには以下のような種類がある。
○ 比較的濃いメークを落とすもの
クリームタイプ、オイルタイプ、ジェルタイプ
○ 普通程度のメークを落とすもの
クリームタイプ、乳液タイプ、ローションタイプ
○ 目的別のもの
落ちにくい口紅やアイメーク専用タイプ、ウォータープルーフの日焼け止めを落とす専用タイプ、ウェットティッシュタイプ
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