今ヴェニスに居ます。夕方の飛行機でJFKを出て、朝一にミラノに到着。電車に乗り換えてゆったりと昼過ぎにはヴェニスに到着し、ヴェニスの運河沿いを散歩した後に、ランチ・・・のはずが・・・なぜか深夜、泊まり先の宿で茹で卵食べてます・・・。JFKの混雑で飛行機乗り過ごして、イギリス経由でミラノに行く便に切り替えたのですが、エンジン故障で4時間遅延して、ヒースローからミラノの乗り継ぎも逃し、空港でさんざん待たされた挙げ句、やっとミラノについたら、旦那の荷物が紛失。翌日ヴェニスまで届けてくれるという言葉を信じて(結局は3日かかりました)深夜の電車でミラノからヴェニスに向かったのですが、席がないと言われて、乗り込んだところ、真っ暗でヒーターも入ってない車両のみ席があったので、その暗闇のシートに座りながらやっとヴェニスについたときには夜の11時近く。泊まり先の宿を開けてもらえただけでもラッキーだったかも。そこの冷蔵庫に、朝食のための卵とミルクがあったのですが、フライパンが見つからず。やかんで茹でた卵を食べております。
年末の空港はほんとうにクレイジーでした。2時間以上前に空港についたのだけど、連日の悪天候で、飛行機を逃した人や、私達のようにちゃんと予約もしたし、時間通りに来たのにも拘らず、やる気のない係員のお陰で飛行機の乗り遅れた人もわんさかいました。今回の飛行機の逃し方は、日本の航空会社にいた私としては、『ありえない』話でしたが、ま、この話は楽しくもないのでおいておきます。ホリデイシーズンの空港には早めに出かけましょう〜!。
さて、話は卵に戻ります。空腹の後、ヴェニスにて初めて口にした食べ物だったということで、感動もひとしおだったのかもしれませんが、これがすご〜い美味。黄身の色がほとんど赤に近いオレンジ。ちゃんと卵の味がします。子供の時、私の家の裏には養鶏場があって、そこに毎日卵を買いに行っていましたが、あの卵の味です。(どんな田舎に住んでいたか?っていや、東京の都心近くなんですよ。世田谷には農家も沢山ありました。)
NYでは普通にスーパーに並んでいる卵は絶対に買わないというのが私の鉄則。アメリカの養鶏場の鶏の扱いを見た事のある人は、頷いて頂けると思いますが、大量生産の為に恐るべき狭い小屋にぎゅうぎゅうに詰め込まれた鶏達は、ストレスのためにお互いをつつき合って殺してしまうためにクチバシを切り取られ、瀕死の状態で卵を産まされています。そんな事情から、ちょっと高いけど、卵は絶対にハイグレードなものを選ぶようにはしています。しかしながら実際は、”Organic” ”Glass Fed” “Free range”などのラベルがついているから必ずしも健康的に活動してる鶏の良い卵とは限らないらしく・・・というのは、鶏はベジタリアンではなく、そのへんの虫などの生き物を食べて生きる動物なので、Glass Fedとか、Organic というなら、まず外に歩きまわっている鶏ではないらしい。また、”Free range”というのもトリッキーで、養鶏場に小さな外の出る入り口がついていれば、”Free Range”と書けるそうで、それは外に放し飼いにされている鶏の卵・・・というわけでもないらしい。ま、でも少なくとも一般のブロイラーの養鶏場よりは少しくらいマシなんではないか?という期待の元にそういったラベルのついた卵にはしているのですが、こういう卵を食べちゃうと、やっぱり疑問が湧いて来ます。
日本から留学で来た友達も『アメリカ、卵おいしくないねえ』と言ってました。日本のヨード卵光・・・だとか、そういう高級卵?とかのほうが味がずっと良いって。美味しい卵の本当の味をちょっと忘れてしまっていましたが、ヴェニスの卵を食べて、本来の卵の味を想いだしました。
ご存知の通り、ヴェニスには車が通っていません。街の全ての食べ物はほとんどがローカルのものに違いなく、野菜やフルーツなども、シールが張られたり、プラスティックケースなどに入っているものではなくて、すべてもぎ取ったそのままの状態で、ゴンドラに乗って運ばれてきます。卵はさすがにパックに入ってますけど、ヴェニスに巨大なブロイラーの養鶏場があるとも思えず。なんか、オーガニックとかに拘らないと安全な買い物が出来ない・・・とかってこの街には無縁のことなのかなあと思いました。
それから、街にジムとかヨガのセンターなんてないんですよね。いや、どっかにはあるのかも知れませんけど。交通手段が船だけなので、とにかくどこに行くんでも歩く歩くしかも、運河沿いですから、小さな橋があっちこちにあって、しょっちゅうアップダウンしてますから、ジムでステッパー乗ってるよりよっぽど運動してたりして。ローカルの人はみんなスリムですよー。年配の人でもアメリカで見るようなスーパーサイズな人は誰も居ないし、車椅子に乗ってる人は本当の老人のみです。
冬のヴェニスは人が少なくて、ゆっくり散歩したり、写真を撮ったりするには最高。夜はあまりに静かで、ちょっと寂しい感じもありましたが、地図ももたずに人気のない迷路みたいな街をぐるぐるぐるぐるぐるぐる歩いてるだけでも充分楽しめました。
さて、私が最も楽しみにしていたイタリアごはん〜!ですが、始めの夜の感動の卵で期待をしましたが、街のレストランはけっこうがっかり。トラベルアドバイザーで人気ナンバー1だった La Caravellaにも行ってみましたが、なんていうか全然ダメ。写真を見てもらえばわかると思いますが、結構な高級レストランのはずなのに、(値段だけは高い)だいたいこの盛りつけってないでしょう? ブルックリンのダイナーのほうがマシだったりして。この日に食べたアペタイザーのスティーム・シーフードは22Euroで、味はダイナー級。リゾットは28Euroだったでしたが、ごはんが生煮え。アルデンテどころか、中の白い芯が残ってるかんじ。
旦那の頼んだ、スパイダークラブのパスタは味はまあまあでしたが、茹で過ぎだし、どう考えても乾麺でした。シーフードなので、白ワインを頼みましたが、入った瞬間から期待出来なそうだったので、メニューの中でいっっちばん安かったPino Grigioにしたのですが、これが実は結構いけました。
人気ナンバーワン?がこれでしたので、もうガイドブックは頼りにせず、適当に歩いて探したお店にいくつか行きました。初めのこのレストランに比べれば、なかなかかな?と思うところもありましたが、まあ感動するまででもなく。歩き疲れて、ほんとにどーでも良く入ったPizzeriaのアーティチョークのピザが一番美味しかったかも。
さてさて、ヴェニスのイタリアンは全然ダメかー。とがっかりしていた最終日。食に対する欲を捨て、ガイドブックにのっていた離れ島巡りに行く事にしました。このガイドブックは、2日目に、運河沿いの売店で買ったものですが、(そこにはこれしかなかった。)有名な教会や建物などの歴史がとくとくと書かれているけれど、後は別添の地図が一枚入ってるのみで、その名所が何処にあるかが載ってない・・・・・・・レストラン情報は一行のみ。買い物情報はゼロ。という日本人には考えられないガイドブック。その写真の中にあった、Burranoという漁港が一番キレイに見えたので、とりあえず行ってみる事にしました。
ヴェニスの中心街からVapolette(船)で南下すること、一時間弱。色とりどりの可愛らしい家が並ぶ、すごく小さな島でした。一周あるいても20分くらいかも?メインの通りにレストランが数件、レース編みのテーブルクロスだとか、洋服だとかが売られている店が数十件くらいのほんとうにこじんまりとしたところ。お昼には少し早かったのですが、あまりする事もなく。島の入り口近くにあった一番キレイめなレストランで食事をすることにしました。Riva Rosaという、小さなレストランです。
まだ12時にもならないからか、人は誰も居ませんでしたが、まったく期待もしていなかったので、気にもせず。でもレストランの人はとにかく感じが良く、よく見るとスーツなんかもとてもキレイに着こなしており、昨日のCaravellaの小汚いスーツの親父とは大違いでした。
とにかくシーフードに目のない私。凝りもせずにCaravellaで頼んだのとまったく同じ、Steamed Seafoodと、Spider Crabのパスタ。そして、店員さんの勧めてくれた シェルの盛り合わせも頼んでみました。
結論から先きに言います。こんなに美味しいパスタは生まれて初めて食べました。写真では良くわかりませんが、自家製のフレッシュパスタは、見事なアルデンテで、鮮やかな黄色。あの、ヴェニスのオレンジ卵入りなのは間違いなく、コクのある、しっかりした卵の味。ローマや、レッチェ(南イタリー)などで食べた感動のイタリアンパスタを超えた、絶品でした。シーフードはなんていうか、甘いのです。scampiと、シャコ?みたいな海老は、極上の甘海老とかボタン海老みたいな甘さ。貝はちょっと小さめだけど、函館の寿司屋で食べた、あのホタテを焼いたらこんな味かな?と思うような新鮮さ。そして、トドメのパスタは、先きに述べた通りです。
あまりお腹が空いていなかったので、2つの前菜と、1つのパスタ。コーヒーを飲んで、66Euro也。まあ、安くはないですけど、味とサービスとすべて含めて満足度100%です。たまたま隣に日本人の家族が後から入ってきました。上品そうなお父さんが、『僕はちょっとワインを頂こうかな・・』と言いながら、Sanjoveseの2007年のグラスワインを頼んでましたが、(そこまで見るなよって?)『うーん。このワインはおいしい。』『ワインおいしいよ』『これはおいしいねえ』と3度も言ってました。それから、彼らも色々違う前菜や、パスタを頼んでいましたが、かなりお気に入りの様子。『おいしいねえ』と皆で繰り返していましたよ。
しかしながら、こんな離れ島の漁村に、ここまで洗練されたレストランがあるなんて・・・。いったい他のレストランはどうなんだろう?と思いません?嫌がる旦那を説き伏せて、今度はもっとダイナーみたいなレストランに入って、フィッシュアンドチップスを頼んでみました。残念ながらこちらの味はいまいち。でも確かにお魚は新鮮で、美味しかったです。その後、ガラス細工で有名なMurano島も行ってみましたが、デザインはあまり洗練されている所はあまりないですね。なかなか楽しかったですけど。
結局、ヴェニスの旅は美味しい卵に始まり、間がなしで、極上卵パスタにて〆となりました。 
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